小倉卓博士（株式会社資生堂 みらい開発研究所）をお招きして、商品開発等での散乱法を用いた構造解析の役割、実際の研究内容についてご講演頂きます。企業での研究の進め方や博士として産業界で働く魅力についてもお話を伺える貴重な機会です。ぜひご参加ください。
講演者：小倉卓博士 株式会社資生堂 みらい開発研究所
日時：2024年8月30日（金）14:00-15:15 (講演60分、質疑応答15分)
会場：北海道大学 創成研究機構 5階 大会議室(5-213)
言語：日本語
申し込み：参加無料、事前申し込みは不要です。当日会場に直接お越しください。
要旨：
企業での研究を知る
"パーソナル製品開発における溶液構造解析の産業応用”
界面活性剤や高分子等を用いた分子会合体は、各種条件により溶液中で特異的な会合状態を形成することから、界面・集合状態をナノレベルで制御可能であり、香粧品・医薬品分野等へ広範な応用がなされている。近年、種々解析技術の進化に伴い、実使用形態に則した濃度・温度範囲で直接的に解析可能な”溶液構造解析”が注目され、得られた結果は製品機能に直結する重要な情報を含んでいることから、新製品設計の一助となることが期待される。本講演では、これら技術の有用性について、特に溶液中のミセル、ベシクル、タンパク質等に関する構造評価について応用事例を交え紹介するとともに、さらなる産業応用に向けた皆様との議論の場となれば幸いである。
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