2025年10月2日に北海道大学で開催された次世代ソフトマテリアル共創拠点のイベントにて、 学部4年生の水本朔陽さんがポスター発表を行いました。 発表題目は「高分子溶液における普通的状態方程式の分子量限」で、高分子溶液の熱力学的性質に対し、分子量依存性の観点から状態方程式を再検討した内容で、分子間相互作用のスケーリング則と実験的観測を結びつける新しい解析を提示しました。この研究は、高分子の普遍的挙動に関する基礎理解を深めるものであり、理論・実験の両面からソフトマター物理の発展に貢献する成果です。 本発表は参加者から高い関心を集め、ポスター発表賞を受賞しました。今後のさらなる研究の展開が期待されます。

2025年10月1日付けで、Milena Lama（ミレーナ・ラマ）さんが特任助教として着任しました。 Milenaさんはこれまで、天然高分子の機能化や高分子ゲルの合成・物性評価に関する研究を行ってきました。 これまで主に構造評価や物理的解析を中心に活動してきた私たちの研究室に、ついに高分子材料の合成ができる研究スタッフが加わりました。 今後、幅広い視点から一緒に研究を進められることを楽しみにしています。

Summer School on Polymeric Networks for Sustainable Development 2025 @Capri, Italy 2025年7月初旬にイタリア・カプリ島で開催されたポリマーネットワークに関するサマースクールに、ラボのメンバーで参加しました。ヨーロッパ各地をはじめ、日本、中国、アメリカなどから、ポリマーネットワークの研究に取り組む研究者や学生が集まり、講義や研究発表が行われました。 本研究室からは、安田先生と修士2年の末村さんが、それぞれ自身の研究に関するポスター発表を行いました。また、李先生は講師として招かれ、散乱法を用いた高分子構造の解析に関する講義を担当しました。 高分子の基礎から応用に至るまで幅広い内容が盛り込まれた非常に充実したサマースクールであり、参加者同士の活発な質疑応答や議論を通じて、大変有意義な時間を過ごすことができました。