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PEG networkの結晶化の論文がSoft Matterに掲載されました

更新日:2023年2月14日



架橋構造を持つ高分子ネットワークがどのように結晶化するのかについて調べた論文です。


分岐点やネットワーク内の空間的な欠陥、トポロジー的な欠陥が結晶化度や結晶化速度に与える影響について議論しました。分岐点は結晶化速度に大きな影響を与えるようで、星型ポリマーの分子量が20 kg/molよりも小さくなると、途端に結晶化しづらくなりました(45ºCでの等温結晶化の場合)。分岐点周りには結晶化できない領域が存在すると考えるとうまく説明がつきます。


一方で、空間的な欠陥やトポロジー的な欠陥はほとんど結晶化には影響を及ぼしませんでした。これは予想外な結果であるが、PEG network内でのダングリング鎖の割合が少ないことに起因しているかもしれません。


最近ホットな伸長誘起結晶化を理解するのに役立ちそうな結果です。ぜひ読んでみてください(Open Access)。


Ohira, M.; Nakagawa, S.; Sampei, R.; Noritomi, T.; Sakai, T.; Shibayama, M.; Li, X. Effects of Network Junctions and Defects on Crystallization of Model Poly(Ethylene Glycol) Networks. Soft Matter 2023. https://doi.org/10.1039/d2sm01036d.


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